『君に一票。』
「お母様、お母様お母様お母様……おかあさまアーーッ……」
嘆息。耳を塞げども聞こえてくるのなら仕方あるまい。魑魅魍魎。塀の内より、柵の内。
如何にも。吾輩は精神病院に在る。其れは“文書寄贈”の罪。
和やかなオーテーの最中のことです。響き渡る金切り声に、一瞬にして空気は張り詰めました。誰もそれに触れないのは流石日本人の良き風習だと安堵したのも束の間。となりのおばあさんは耳があまり良くないのでしょう。もう完全にドグラ・マグラ。夢の発作感拭えない。
私は何食わぬ素振りで挙手しました。否、席を立ちました。
ハサミお願いします!
自衛のつもり。
先ほどお見掛けしたお母様は、オロオロしていたように見受けられましたが。
嗚咽混じりの叫び声のあの長すぎる時間のあいだは。
抱き締められないのは仕方ない。手の一つでも握ってあげればいいのに、など。それが出来ないのもわかるから、どうしようもねえな。
日本人スキンシップしなさすぎて下手すぎる件w
すきんしっぷぅ?
スキンの違う奴等が同じシップに乗ること?
んなもんググるかー!
抱擁とは包容?包容とは法要? ちーん。
選挙権は拒否した。
よくわからない党に入れるくらいなら何処にも入れないほうがましってタテマエの政教分離である。
だからぼくは。
君に一票。
魑魅魍魎。塀の外より、柵の外。
如何にも。吾輩は精神病院に在る。其れは“焚書坑儒”の罰。
嗚呼。
西の雄山に 連なるは
はっけよい、のこった 父二人
過ぎ行くは人 人のみぞ知る